移籍の経緯と大移動とホテル隔離などなど

こんにちは。ということで、ブリスベンにやってきました。最高です。何が最高かってあったかい。これで冬だというから驚き。

Olympic FCというチームでブリスベンがあるクイーンズランド州のNPL1のチームになります。

今回は、この移籍に至った経緯と州移動の大変さと2週間のホテル隔離のことなど書いていこうかなと思います。

いろいろ話をわかりやすくするために、まずは簡単にオーストラリアの地理的な話とコロナの状況を。

オーストラリアって地図見てもらえるとわかるんですけど、めちゃくちゃでかい国です。国総面積世界第6位らしいっす。

シドニーからパースまで車で約4000km。ちなみに東京大阪間は約500km。なので、オーストラリアは6個の州と2つの特別地域に分かれてるんですね。8個それぞれの地域ごとに法律が多少異なったりしていて、持つ権限が結構強いんです。

今回、メルボルンがあるビクトリア州にだけコロナの第二波がやってきました。最近でこそ、1日300人前後の新規感染者ですが、ついこの前まで500人オーバーの日が何日も続いてました。次に多いのがシドニーがあるニューサウスウェールズ州で十数人とか。多くても20人少し超えるかなくらい。その他の州は基本的にはゼロだったりたまに数人の新規感染者がでる。そんな状況でした。

なので、各州はビクトリア州との州境を閉鎖したわけです。日本にはない感覚かと思いますが、関東地方から他の地域に行けない。そんな感覚です。

州のボーダーでは警察の検問があります。不法に州境を突破しようとすれば、罰金や逮捕となるわけです。州をまたぐには、許可証が必要で、エッセンシャルワーカーと呼ばれる医者や介護系の人だったり、クイーンズランド出身の人は実家に帰るという名目で許可証が降りてるっぽいです。

そんな話を踏まえて、経緯的な話から。

7月14日にメルボルンのリーグが中止という発表をされてから、シドニー、アデレード、そしてブリスベンのチームからお話を頂きました。

ですがすでに州境が閉じていたので、移動は不可能だとそれぞれ伝えました。どのチームからの返答も、”任しとけ。許可証を用意してやる”でした。シドニーとアデレードに関しては、オーストラリア人の得意技、とりあえず口だけ、だと確信しながらも少しの希望を抱いていました。が、そこから一切の連絡なし。あるあるです。

ブリスベンから声をかけてくださった方はIto Kazuyaさんという方で、このOlympic FCで8年間プレーしているクラブのレジェンド。日本人である、というひいき目を差し引いても、こまめに連絡をしていただいて、口だけではないことは明らかでした。ただ正直なところ状況からみて許可証は降りないだろうなーと思ってました。笑

結果、最初に電話を頂いたのが、7月20日月曜日。許可が降りたのが7月24日金曜日の夕方。早い。圧倒的なスピード。笑

24日に許可証が降りて、27日の月曜日までにブリスベンに来て欲しいと。

メルボルンからブリスベンまでいく手段は2つ。飛行機か車。荷物もあったし、車を売ったりなどしてる暇もなく、車で行くことに。

1760km。18時間のドライブ。笑

土曜日丸一日荷物をまとめて、日曜日の朝出発。シドニーのホテルに一泊。受付にメルボルンから来たことを伝えると、顔が豹変。笑

頼むからどこにも触らないでそのまま部屋に行って、ご飯はデリバリー頼んで、チェックインとチェックアウトの手続きもいらないから明日の朝もできるだけ早く出てってね。

と冷たく言われ軽くメンタルやられました。

そして、クイーンズランド州の検問で、警察にメルボルンから来たことを伝えると、本部に報告され一気に6人くらいの警察に囲まれ、許可証見せるも、いや君入州できないからこのままメルボルン帰ってね、と言われました。笑

なんとか食い下がり、警察がいろいろ電話してくれて、30分くらい待たされましたが、なんとか入州。

そんな流れでした。笑

こんな経験なかなかできないですよ。

最後に、ホテル生活。ホテルに警察がいて、部屋から一歩も出てはいけないという環境。

換気用の窓の取手が外されていて、換気できないようにされたのはちょっと驚きだったけど、あとは結構楽しかった。笑

毎日朝晩湯船に浸かり、Zoomでトレーニングして頂き、チームがバイクとボールを持ってきてくれたので、それでもトレーニング。あとはブログ書いたり、学校の宿題したり、ホームページ作成したり。夜はサッカーだったりAFLと呼ばれるオーストラリアで人気のスポーツ見たり。

あっという間の2週間。

ちなみにご飯はこんな感じで部屋の前に置かれていて、内容はこんな感じ。昼にポテチが出てきたり、逆に野菜スティックだけだったり。オージー。

無事に登録の手続きも終わり今週末から試合に出れる!!2週間の隔離後すぐにスタメンでという無茶振りもオーストラリアあるあるなので、そこへの準備もできてましたが、今週30分くらいでれそう?という質問だったのでちょっと拍子抜け。笑

まとめます。

今年サッカーができる事はほぼほぼ諦めていたのでめちゃくちゃ嬉しいです。ブリスベンは、フルシーズンやるので残りまだ15試合ほどあります。他の州はハーフシーズンのところが多い。お給料も頂けます。

コロナになってから、流れに身を任せつつも常にチャンスは伺いながら身軽に気軽に生きてきたのがうまくつながってくれました。とはいうものの、読んでいただいて分かる通り、完全に僕の力で実現した話ではないので、本当に感謝の気持ちで一杯です。

そんな感じでオーストラリア3つ目の都市ブリスベンでも頑張りまーす!!

サッカーしてるおかげでいろんな都市に住めるから最高だよなーと思ったりしています。

それではまた。

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