こんにちは。2016年から2020年までオーストラリアで過ごしたのですが、日本に帰ってきって聞かれる質問、第一位が”じゃあもう英語ペラペラ?”です。
ちなみに第二位は、”どのくらい英語喋れるの?”です。
オーストラリアで5年間サッカーしてきましたという情報に対して、最初に聞かれるのは、英語について。やはり多くの人が、”英語”に関心を抱いていることの裏返しだと思います。
そしてその質問に対して”まあ、ペラくらいです”と返します。笑
割と笑いが起きる鉄板の流れだったりしますが、あながち間違ってはなくて、渡豪前よりは明らかに英語が話せるようになったし、現地で困ることはほぼない一方で、発音だったり、少し難しい話題だったり、話し手のスピードや癖によっては、全然わからない時もあったりします。まだまだ、伸びしろがあります。
そんな英語について、こちらのブログでは、渡豪前の日本でやっていた英語の勉強法について書きました。
日本での勉強で、一通りの基礎は押さえていざオーストラリアへ。
渡豪当初の英語が話せない僕に対して、現地の方達は、ゆっくりわかりやすく話してくれていたので、僕も理解できたし、なんならカタコトの英語でやりとりなんかもできていました。
あれ?意外といけるか?
そう思った矢先でしたが、現実はもちろん甘くない。
ネイティブ同士のやりとりを聞いて、心が折れました。一言も聞き取れなかったのです。このままでは、マズイ。会話が聞き取れる気配が全くしない。これが当時の率直な感想です。
そこからの僕が、現地オーストラリアで英語習得のために実際にやっていたことについて前編・後編で書いていこうと思います。
- 英語日記
- 日常のわからない場面をまとめる
- ひとりごと英会話
- シェアハウス
- スクールでアルバイト
- チームメートフル活用
- ミーティングや会話の録音
・英語日記
読んで字のごとく、まずは英語で日記を書くことにしました。書くことはなんでも良いんです。行った場所、食べたもの、会った人、練習内容、試合結果、などなど、本当になんでも。わからない表現や、単語は積極的に辞書で調べました。
単語帳を使った勉強には反対派ですが(詳しくは日本編のブログを)、日記の場合は分からない英語を実体験と紐付けできるので、次に同じ単語や表現を使うときに、”これ前も使ったぞ?”と徐々に自分のなかに定着していきます。
自分の行動をもとに、日記を書いているので、自分の行動に関連した英単語や表現が自然と身に付いていった気がします。僕の場合は、サッカーに関する言葉、例えば、”試合に勝った”と言いたいときに、”Win”を使って、”We won the game”という事もできれば、”Beat”という単語を使って”We beat them”ということも出来ます。”得点”に関しても”Get”を使ったり”Score”を使ったり、さまざまな言い回しがある事を知りました。
毎日でなくとも、少量でも、英語日記は自分の体験とわからない単語や表現を紐付けてくれるのでオススメです。
・日常のわからないことをまとめる
これは、解説するより、実体験の例を出したほうがわかりやすいと思うので。
例1)トライアル期間中のホテルのエレベーターで出くわした、ピザをテイクアウトしたおじさんと目が合うと一言。”このピザ、おいしいよ!”(知らない人でも目が合うと普通に話しかける事が普通の文化です。)
なんの準備もしてなかったので、何もいう事が出来ず、ぎこちない笑顔で、ナイス!と返すのが精一杯。会話も続かず、自分の階に着くまで気まずい時間。
起こった状況に加えて、どこで買ったの?いくら?何味?などなどいくらでも会話を広げることは出来たということをノートにまとめる。
例2)練習中の合間で、監督が水休憩の指示を出すとき、”Grab a drink”と言っていたのですが、当時は”Grab”が全く聞き取れず。聞き取れたなんとなくの音と使われる状況が水休憩ということをノートにまとめる。なぜか当時、Grabという単語に辿り着くまで調べなかった。笑
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こんな風に、日常でわからなかった事、言えなかった表現などをまとめておくと、それが繋がる瞬間がきます。
もちろん毎回ではないですが、エレベーターに乗ったときには少しだけ準備している自分がいました。何かの拍子でGrabという単語を調べたときに、そうか!そういえば!となりました。
まとめる際は、日本語でも良いので、日常であったわからない点、引っかかった点を押さえておくと、実体験とともに蘇ってくる事があるので、オススメです。
そして、この方法で身に付いた単語や表現などは、一発で覚えられるのが良いところです。
・ひとりごと英会話
オーストラリアにいたときの移動手段として、最初の2年は自転車を使っていて、3年目から車を使っていたのですが、運転中1人の時は、ひとりごとで英語を喋っていたりしました。最初の方は、文章を喋るというよりも、目に見えたものを英語で言うという遊びをしてました。
車、信号機、犬、猫、鳥、人、建物などなど、見えたものをとにかく英語で言う、というところから始まりました。どうしても、同じルートで慣れてくるので、次は、
”車”→”青色の車”→”○○(メーカー名)の青い車”
”人”→”黒い服の男性”→”○歳くらいの黒い服の男性”
と、徐々に一つのものに対する情報量を増やしていきました。
英語にも慣れてある程度文章が作れるようになったあとは、自分で自分にナレーションをつけるイメージでひとりごと言ってました。
例えば、試合に向かう道中、
”今から、試合に向かいます。相手は〇〇で会場は✖️✖️。会場まで○分かかって、前回の対戦でも勝ってるので、今回も勝ちたいです”
みたいな。1人なのでなんでもアリです。合ってるか間違っているかは重要ではなく、とにかく口に出す事。頭で考えた文章を口に出す作業が大事。口周りの筋肉に英語を慣れさせるイメージで。
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後編へ続きます。