こちらのブログの後編です。前編を読んでいない方は、ぜひコチラを先に。
また、こちらの後編は、サッカー選手の特権を存分に活かした英語の勉強法となっておりまーす。
・ミーティングや会話の録音
まずは、監督やチームメートの言っている事、ミーティングの内容、戦術、なんなら試合や練習の会場、日時、その他もろもろ、理解しないことには何も始まらないと思い、最初にしたことは録音。
しっかりと監督に許可を取って、ミーティングを録音させてもらって、家で何回も聞いて、それでもわからず寝落ちして、また次の日も録音して、というのを最初の数ヶ月はやりました。すると不思議なことに聞こえてくるようになるんです。
チームメートの車での移動やロッカールームでの会話は結構黙って録音してました。笑
こっちは雑音が入ったり、普段の若者の会話でかなり砕けた表現や略語を使うので、聞き取れるようになるまでにかなり苦しみましたし、今でも100%完璧に聞き取れるかと言われたら、答えはNoです。
ですがやはり、この録音はかなり有効で、監督の英語を聞き取りたいなら、癖や言い回しを掴むために、監督の英語を聞いて勉強するべきだし、チームメートなら同じように’チームメートの英語を聞くべきです。
監督の言ってる事がわからない→単語をやってボキャブラリーを増やそう
は、明らかに間違った努力です。
注意点としては、しっかりと許可をとること。ミーティングが始まるってときに、スマホをいじることになるので、黙ってやるとものすごく印象悪いです。
チームメートとの会話は黙って録音していましたが、それも関係性があってのことなので、くれぐれもその辺は気をつけてください。
・サッカースクールでアルバイト
サッカー英語の習得において、一番活きたのが、サッカースクールでのアルバイト。一年目、チームと契約が決まった次に始めたことが、サッカースクールでのアルバイト。
とは言っても、もちろん英語もロクに喋れない日本人を誰も雇ってくれるはずありません。僕は考えました。
当時の代理人の方のビジネスパートナーがオーストラリアでサッカースクールをやっているのを知っていたので、これだ!と思い、代理人の方にこう提案しました。
”給料はいらないので、現場でいろいろ手伝わせてほしい、と聞いていただけませんか?”と。
無事オッケーの返事をもらえました。
最初は本当に、コーンの片付けだったり、ボール拾いだったりをしながら、練習メニューを一生懸命聞いて、それでもわからず。次のメニューのためのセッティングをお願いされるも、全然聞き取れず、なんとなくで置いたコーンの場所が間違っていて、逆にコーチ人の仕事を増やしてしまう。みたいなことから始まりました。
それがやっぱり繰り返すことで徐々に理解できるようになって、手伝えることも増えて、小さい子グループを任されるようにもなりました。
最初はもちろん無給でやっていましたが、途中から給料をくれるようになり、最後は他のオーストラリア人のコーチと同じだけもらえるようになりました。ずっと無給でやっていた中で、初めて給料をもらった時の嬉しさは、今でも忘れません。
それでも子供は残酷で、発音を馬鹿にされたり、あからさまに、何言ってんのコイツ?みたいな顔をされることもありましたが、おかげでメンタルも鍛えられていきました。笑
また、オーストラリア人向けのサッカースクールでアルバイトする一方で、現地日本人向けのサッカースクールのコーチとしても働いていましたが、ここでの経験も大きく英語力の向上に繋がりました。
現地日本人といえども、日本語力は当然バラバラだし、誰かが友達を連れてきたりすると、日本人ではない子も参加してくれていました。
ただ、指導は日本語で行っていたので、日本語を理解できる子供が、理解できない子に対して、その場で通訳してくれていました。
その通訳してくていた子の英語を聞いて、多くの言い回しを学びました。ときにはシンプルに、”こういう場合は英語でなんて言うの?”と聞いたこともあります。
直訳ではうまく英語として伝わらないことを、多く学べました。
・シェアハウス
5年間のオーストラリア生活の中で、4年目の1年間だけオーストラリア人のチームメートとシェアハウスをしました。体感の伸び率では、この1年間が一番英語力が伸びたと思います。
当然のことながら、英語に触れる機会も多く、チームメートなので自然と一緒に行動する事が増えます。チームメートは2人いたので、彼らのペースに合わせないといけません。住み始めたころと、最後を思い返してみると格段に彼らについていけると実感することが多かったと思います。
が、同時に、彼らからは、お前の英語はひどすぎる!と馬鹿にされ続けた一年でもありました。チームメートという関係性があってのことで、半分冗談半分本気という感じでした。心がけたことはただ一つで、できるだけ彼らの会話に参加し、できるだけ喋ること。そこから、色々な単語や言い回しの発見がありました。
ただこれはサッカー選手が故の特権、みたいなところがあると思ってます。チームメートだと、もともと知っているし、変な気は使わないです。
一年目、シェアハウスは絶対に英語環境!!と決めていましたが、実際に探したり、いろんな人の話を聞いたりしているうちに、僕にとっては英語環境というメリットよりも、それ以外のデメリットの方が大きく感じてしまいました。
一言で言えば、文化の違いがあることを考えていなかったし、そもそもイメージしているシェアハウスのように、みんながリビングに集まってご飯食べながら会話、なんて当たり前じゃないということに気づきました。笑
・チームメートフル活用
活用、といってしまうと少し聞こえが悪いですが、とにかくチームメートを頼りにしました。例えば、一年目は正直に、”僕は英語がわからないから、僕の先生になってくれ”と伝えます。その一言があるだけで、
理解できた?大丈夫?
と気にかけてくれる事が増えるし、理解できなかったときの相手側のイライラを軽減できるかと思います。
英語に徐々に慣れてきた後も、誘われたら極力行くようにしていましたし、なんなら自分から誘うこともしていました。
僕はお酒が苦手なのでほぼほぼ飲まなかったですが、月に一回ほどはチームメートみんなで行く場に行ってました。
練習前にチームメートをカフェに行ったり、練習後に夜ご飯に行ったり、シーズン終了後にみんなで旅行にもいきました。とにかく顔を出し続けること。やはり、量をこなすこと。
とにかく顔を出し続けて思ったことは、英語力が上がるということよりも、英語の対する抵抗がなくなったこと。これは、結構デカイことだと思ってます。
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こんな感じで、前後半に分けて、オーストラリアでの英語勉強法について書いてみましたが、長々と読んで頂きありがとうございました。
まるまる誰かの参考になるとは微塵も思っていませんが、なにか一つでも、なにか少しでも、英語を勉強する人にとっての刺激やヒントになれば、この記事を書いて良かったなと思います。
僕もまだまだ英語を勉強中です。心を折られる事も多いですが、一緒にがんばりましょう!
それでは。
日本編はコチラです。