こんにちは。みなさんいかがお過ごしですか。ステイホームしてますか。僕はおかげさまでこの2日声出す機会すらないです。こちらをご覧ください。
オーストラリアの4月12日の新規感染者は10人です。10人ですよ凄くないですか?日本いるみなさんもできるだけ家にいて人との接触を避けたほうがいいです。コロナに感染するリスクが下がるのはもちろんですが、ワクチンもない今、収束への最短ルートはステイホームです。
ということで、今回はオーストラリア、シドニーのチームと契約するまでの経緯とトライアル期間のお話しでもできたらと思います。先に言っておきます。多分、日本一タメにならないトライアル期間のお話しです。
トライアル期間は、同期6人で同じ日に渡豪し、2ヶ月一緒に住んでいました。日本から2ヶ月分ホテル予約しました。部屋は、6人だと少し窮屈に感じるくらいの広さのワンルーム。トイレ、シャワー、キッチンがついていました。ホテルにはプールやサウナなどもついていて、あの有名なオペラハウスまでランニングで20分くらい。あのランニングコースは最高。
トレーニング、料理、洗濯、OFFの日の観光や買い物など、とにかくみんなでできるので、精神的にはとても楽だった。むしろ、めっちゃ楽しかった。
ということで。
2016年1月6日
夜の便で羽田空港を出発し、翌日7日朝、シドニーに降り立ちました。トライアルの同期6人揃って出発です。
この行きの飛行機、ビジネスクラスでした。ラッキーでした。もちろんエコノミーで予約していました。チェックインカウンターに言ったら、こう言われました。
「申し訳ありません、オーバーブッキングで座席の方がご用意できていません」
心臓止まりかけました。続けて
「申し訳ありませんが、ビジネスクラスの方のご案内でもよろしいでしょうか?」
貧乏性でテンパった僕はこう答えました。
「追加料金かかりますか?」
こんなラッキーがあるもんですね。深夜便で10時間近いフライトです。かなり助かりました。ANAのビジネスクラス最高です。あ、もちろん追加料金掛からなかったですよ。
1月7日
朝、空港につき、ホテルに直行。電車が二階建てのことや、街並みのお洒落さに心躍りまくってました。チェックインを済ませ、すぐ市内を散歩。
夜は僕がトライアルにいく予定で、後に契約させて頂くことになる、アピアの会長のイタリアンレストランに招待していただき、夜ご飯をご馳走になりました。$40近くするシーフードパスタめっちゃうまかった。
1月8日
トライアル初日。トレーニングが夜だったので、午前中に軽くジョギングに行き、あとはゆっくりしていました。6時半からのトレーニングで、グランドには5時前にはついていました。
トレーニング内容は、軽めの素走りとパスコン、1時間ほどで終了。
トレーニング後、会長に呼び出され、オファーを貰いました。信じられませんでした。その場で口頭で契約内容を言い渡され、1週間後に契約書にサインしました。以上です。
どうですか、タメになりましたか?なりませんよね。ごめんなさい。
大前提として、この契約は当時の代理人の今矢さん(現 エスパルストップチームコーチ)なしでは、成り立ちませんでした。今矢さんはオーストラリアでの選手現役時代、Aリーグやその前身であるNSLで活躍されていました。そんな今矢さんの事を、アピアの会長は昔からよく知っていて、気に入っていたみたいです。
アピアの会長は、今矢さんの選手なら、と、外人枠を年明けまで残してくれていました。実際には、アピアだけでなく、シドニーのNPLの多くのチームがそうやって枠を残しておいていました。この話だけでも今矢さんの選手時代の実力、人間性が伝わってくるかと思います。
そして、ここからが伝えたい本当のところ。
一回の練習で、しかもゲーム形式もしてない練習で契約のオファーをもらいました。さすがに初日で、そしてこんな簡単に決まると思っていませんでしたが、僕は当然の結果だと思っています。それは、このオーストラリアに来るという上で、絶対に契約してやるという覚悟とが想いが誰よりも強かった自信があります。
その覚悟を持ったのは、渡豪する半年前くらいの2015年夏。(このエピソードはまた別のブログでまとめさせてもらいます。)その後、このオーストラリアへのチャレンジに向けて、誰よりも努力し、誰よりもやれる事をやりました。トレーニングだけではないです。勉強もたくさんしました。英語だけではないです。渋谷にあるビジネス学校に通い、メンタル面も鍛えました。当時シドニーでプレーしていた方や、トライアルで契約できず帰国した方、ブリスベンでプレーしていた選手、などなど、自分の当時のネットワークを駆使し、できるだけ多くの経験談とアドバイスを頂きました。
もはや絶対に契約できると思っていました。それだけ準備できていました。それがビジネスクラスのフライトに繋がったと思うし、初日での契約に繋がったと思います。これは推測の話になってしまいますが、もし契約できていなかったとしても、後悔は無かったんじゃないかと思います。
「トライアルに受かるコツ」なんて検索すれば、きっといろんな人のブログやYoutube動画なんかがでてくる便利な世の中だと思います。実際、そういうコツは大事です。やっぱり何十人もトライアル生がいたら、やっぱり目立つためのコツってあると思うんです。
けどやっぱり、人間同士、それとは別に、覚悟や気持ちみたいなものが伝わる瞬間ってあると思うんですよ。
そして、ゴールは契約することではなくて、その後シーズンを通して活躍すること。じゃあ、コツを駆使し、受かった選手と、覚悟を持って気持ち込めて受かった選手、どちらが活躍できるのかなって話。
少し偉そうになり、熱くなってしまいました申し訳ありません。熱い気持ちや根性、覚悟といった類の物はとても大事だと思っています。ただそれらを前面に押し出していくのがどうも苦手です。。。
何度でもいいますし、事実ですが、これは僕1人の実力では絶対に勝ちとれなかった契約です。助けてくれた、応援してくれた全ての人のおかげです。本当に感謝しています。ですが同時に、僕自信が引き寄せた物であることに間違いはない。これもまた事実です。
いってしまえば、トライアルなんて、選手側がコントロールできない部分がほとんどです。それを証明するかのように、僕より遥かに上手い選手、日本で活躍していた選手が、受からなかったり、受かっても活躍できなかったりしています。
自分がパフォーマンスを発揮できたとしても、受からないことなんて普通にあります。その国のサッカーに合う合わない、監督や会長等の好き嫌い、外人枠、天気、グランド状況、周りの選手のレベル、言語、文化、あげたらキリがないです。
そんなコントロールできないところをいかにして引き寄せる為にどう行動するか。これに尽きると思っています。。
振り返って、当時の日記や画像なども見たりなんかして、当時の気持ちが蘇ってきました。この記事を書いて良かったです。原点を思い出すというか最近の自分が少し甘いと再確認。頑張ろう。
読んでくれてありがとうございました。
コントロールできないコロナウィルスを収束させる為にも、家にいましょう。
それでは、また。